自身の分析結果を通して
社内外の課題に貢献したい

材料分析部

吉澤 有美

SECTION
01

材料の元素を分析し、異物などの混入をチェック

依頼者である開発や生産現場の目的に対し、適切な分析技術を選択して測定を行い要求されるレベルの分析値を提示する要求される分析技術の探索・研究を行うというのが現在行っている研究領域です。

例えば矢崎のメイン製品である電線は99.99%は銅なのですが、残りの0.01%の極微量の元素によっては、それだけで銅線の硬さが全然違ってしまうこともあります。材料の組成を確認するために分析することもありますし、何かトラブルが起こったときに異物が混入していないか、組成が変化していないか調べることもあります。外部から購入した市販の材料に異常が起きている可能性のあるケースでは、こちらの分析結果が現場の人が購入先の担当者と話す際の根拠になります。

SECTION
02

最新機器で極微量&μmサイズの元素まで測定

世界で製品を販売する矢崎では、それぞれの国の規制をクリアすることがマストです。例えばヨーロッパでは、電子基板などに使用されている鉛の割合は0.1%以下でなければならないという規制があります。電子部品の微小化に伴い電子基板上のはんだのサイズも小さくなってきており、手作業で採取することが難しく有害元素分析が困難な場合があります。そこで当研究所では、保有する最新装置を用いてμmサイズの微小試料中の微量元素の含有量を分析する研究を行っています。はんだを直接レーザーアブレーション(※)した粒子を高周波プラズマ質量分析装置に導入する分析方法により、電子基板上の微小はんだ中の鉛の測定ができるようになりました。

(※)レーザーアブレーションは固体材料に光子密度の高いレーザー光を照射したとき、固体からイオン、ラジカル、分子、クラスター、固体片などが瞬時に放出される現象を言う。

SECTION
03

環境とモノづくりに貢献すべく矢崎に入社

子供の頃から哺乳類などの生き物が好きだったので、生き物が生きる環境を守り環境破壊などに対して対策を講じられるような仕事をしたいと、漠然と思っていました。大学でも生物を専攻しようと考えていましたが、実際に勉強するうちに「化学がわかると、世の中のものが何でできているかがわかる」ことが面白く、化学系の学科に進みました。

モノづくりがしたいという思いから、就職はメーカーを希望していました。HPを見ると、矢崎は環境を考えた取り組みを多くしていることがわかり、環境にもモノづくりにも貢献できるところに魅力を感じました。私は中小企業からの転職だったのですが、資金の用途や時間の使い方も大きく異なることにカルチャーショックを受けました。スタッフも皆さん専門性が高く、深く学ばれている方々ばかりでついていけるか不安もありましたが、外部の分析セミナーを受講するなど学ぶ機会を多くいただけたので、今ではICP-OESやICP-MSなどの装置を扱いデータを解析できるようになりました。

SECTION
04

自身の分析結果を通して社内外の課題に貢献したい

研究者としてやりがいを感じるのは、依頼者の目的を明確にして、目的に合致した分析方法を提案し、期待以上の分析結果を提示できたときです。逆に提示する分析結果の妥当性を確認できる方法がないときには、プレッシャーを感じます。そのような時でも、いつも学ぶ姿勢を持って物事に当たればきっと解決策は見つかると思っています。分析技術を通して社内外の課題に貢献することが研究者としての夢の一つです。

矢崎では、外部への情報発信や、外部団体・企業との交流を積極的に行っています。様々な技術に触れ吸収していくことで、自身の業務や研究に役立つ機会も多くあります。これから入社される方は、苦手なことは学ぶ姿勢をもち得意なことは意欲的に取り組んでいくと良いと思います。

入社日
2014年1月21日
略歴
大学時代の研究テーマ
ポリプロピレン/有機溶媒ゲルのサーモクロミズム現象のメカニズム解明
矢崎入社後のキャリア
湿式元素分析(主にICP-OES,ICP-MS)担当
出身地
東京都
研究領域
評価技術開発
座右の銘
及ばざるは過ぎたるよりまされり